Interview

同じ「スポーツ振興」「運動習慣の促進」を目指す企業としてクルルの活動を応援しています。

[インタビュイー] ミズノ株式会社 様

ダイアモンドスポーツ事業部 事業企画販促部 事業開発課 (兼)マーケティング課 企画担当

牧野 雅彦 様

インタビュー

1.自己紹介をお願いします

新規事業への取り組みを通して、スポーツ振興と生活者に向けた提案を

——牧野さまの自己紹介と、担当されている事業内をお教えください。

牧野

私は1997年にミズノに入社して、12年間営業を担当、営業企画を経て今は新規事業とマーケティングを兼務しています。主にプレーヤー向けの野球用品を扱う「ダイアモンドスポーツ事業部」に所属していますが、私はプレーヤー以外の分野で売り上げの柱を作るための新規事業をほぼ一括して担当しています。

開発商品の中には、クルルの小山さんと一緒に開発をした、子どもの運動能力の発育を促すグッズ「エリプスセンス」があります。アパレルでは野球のユニフォームの動きやすさに着想を得た、「ムーブスーツ」というビジネススーツも。他にも、野球のグラブの革でできた財布などの革小物、バットの木材を使用した木工品もあり、これらは「ダイアモンドクラフツ」というシリーズ商品です。私の部署ではこのような、野球用品の開発ノウハウを活かした幅広い商品を制作しています。

——会社全体として今、課題として取り組まれていることを教えていただけますか?

牧野

「生活者ビジネス」が、ここ数年ミズノにとって重要なキーワードになってきているのは、やはり野球に限らず多くのスポーツ業界で、競技人口が減少していることに起因します。どの競技の関係者からも、危機感を感じて不安の声が上がっています。純競技者向け商品を主力に販売してきたミズノにとっても、これは大きな課題です。スポーツ振興と共に、生活者に目を向けた事業開発も課題として取り組んでいます。

2.クルルとの取り組みについて教えてください

遊ぶ機会を失う子どもたちに、スポーツメーカーとしてできること。クルルと共に新たな領域への挑戦

——以前、クルルと一緒に取り組んでいただいた、オンラインの運動イベント開催の経緯をお話いただけますか?

牧野

クルルの小山さんと開発した、子どもの運動能力の発育を促すグッズ「エリプスセンス」。以前から開催していた、このグッズを使った子ども向けの運動イベントを、コロナの影響を受けて昨年4月頃からオンライン開催しました。

開発当初から、「エリプスセンスを広め、もっとお子さんたちに運動遊びをしてもらいたい」という思いはありました。しかし、昨年はコロナによって外で遊ぶ機会を奪われている子どもたちに対して、何か手を打たなければという意識が強くなりました。昨年はどの企業も、今、何ができるかを模索するところからのスタートだったと思います。

そんな中でクルルさんからお話を頂き、オンラインでのイベント開催を決めました。当時ノウハウのなかったミズノにとって、オンラインコンテンツに長けたクルルさんとの取り組みは、嬉しい声かけでした。社内で「新しいことへ挑戦する姿勢」が求められたことも開催実施への追い風になりました。

——実際にオンラインイベントを開催してみて、反響はいかがでしたか? また、新たにどんな可能性を感じられましたか?

牧野

企画当初は参加者が集まるか不安がありましたが、短期間で参加者が集まり定員の100名を超える応募がありました。コロナ禍で多くの方が、このようなイベントを待っていたのだと実感しました。

実施内容は、一度に100名という大人数を対象にした運動指導です。双方向の動きを確認しながら行う、少人数のフィットネスやヨガセッションとは異なります。成功させられるだろうか…という不安も正直ありましたが、講師を勤めたクルルの小山さんによる参加者への声かけや、コンテンツ内容のアレンジのお陰で、とても良い反響を頂けました。

今回は画面越しに都度、指導をする形でしたが、今後は自宅で自主的にできる運動など、親子で継続できるコンテンツも展開していけたらと思っています。

3.クルルという会社に抱いている印象

同じ「スポーツ振興」「運動習慣の推進」を目指す企業としてのクルル

——クルルは、「すべての人に、”こころと身体を動かす”運動習慣を」という理念のもと、活動をしていますが、そんなクルルに対して、どんな印象を抱いていらっしゃいますか?

牧野

「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」という理念を掲げるミズノとしても、スポーツ振興は重要なミッションです。我々ダイアモンドスポーツ事業部は野球関連の商品を扱う部署ですが、野球だけでなく多くの人が幼少期から運動習慣を身につけられるように活動をしています。

それは結果的に、将来のプレイヤー育成にも繋がるでしょうし、それ以前にお子さんの健全な心身の発育に役立つと考えています。大人向けの情報は多く配信されていますが、子ども向けのコンテンツも充実させたり、逆に高齢者向けに健康で元気でいてもらうための情報も必要だと思っています。

そういった意味で、クルルさんとは理念が合致した、良いパートナーだなと感じています。私もよくクルルさんのメディアを拝見しますが、幅広い分野の情報をコンスタントに配信されていて、世の中に役立つ活動をされているなと思っています。

4.「スポーツの力で世界中の人々を幸せにすること」について

人々を幸せにする存在としての「スポーツ」を支える企業としてできること

——牧野さまは、「スポーツが持つ力」についてどんな価値を感じていらっしゃいますか? 今だからこそ、多くの方に知って欲しいスポーツの魅力についてお話いただけたら。

牧野

自身がスポーツをすることで得られる爽快感や、健康維持はとても重要なことです。一方で私は、「スポーツ観戦」にも大きな2つの価値があると思っています。

1つは、好きなチームを応援して、良いプレーを見て感動して元気をもらうこと。もう1つは、大勢の観客が試合を見て応援することで、一体感を感じることも重要な価値だと思っています。今はコロナでそれが難しい場面も多いですが、こんな時だからこそ、スポーツが与える力は大きいと思うのです。

私の印象に残っているのは、東日本大震災の後に、元東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋選手が、復興支援の慈善試合のスピーチで話した言葉です。「見せましょう野球の底力を」という言葉に強く心を打たれました。ミズノは1906年創業以来、スポーツを通じて人々を支えてきました。

「スポーツを見る」「スポーツをする」どちらの意味においても、それを支える企業として、私たちミズノはスポーツの振興を通して社会に貢献していきたいと考えています。

——コロナ禍で、これまでのようにスポーツを楽しむ機会が失われている一方で、自身の運動習慣について見直しはじめている方も多いように感じます。もっと、こんな形でスポーツを楽しむ人が増えたらという構想はありますか?

牧野

野球という領域で見ると「元高校球児」は大勢いるのに、高校を卒業すると野球をやめてしまう人が多いです。続けていても20代までという人が多い。家族が増えたり、若い頃のようなプレーができなくなるとやめてしまう人が多いようです。

そのような人たちが、チームに所属しなくても試合に参加できる場があれば良いなと思っています。個人でフットサルに参加できる「個サル」の野球版というイメージです。ルールもオフィシャルとは違って、気軽に参加できるものにアレンジして、中には未経験者の参加を必須にする会があったりとか。野球がもっと生涯スポーツとして楽しめるものになれば、という思いがあります。

健康維持という意味で広く見ると、スポーツ実施率が低いと言われている30〜40代が、もっと気軽にスポーツを楽しめる仕組みづくりができたら良いなと思っています。

5.今後クルルに期待すること

今後のクルルに期待すること

——今後、クルルと一緒に取り組んでみたいこと、クルルに期待することはどんなことでしょうか?

牧野

今は小山さんと一緒に、エリプスセンスを広める活動を草の根的に進めていますが、実際に使っていただいた方からは一様に絶賛いただいています。エリプスセンスの魅力にフィットする、良い運動コンテンツも同時に考えていただいているので、これをいかに広めていくかが、今後の課題だなと思っています。

今後もクルルさんと共同で、運動習慣を広めていきたいと思っています。また、オンラインサロンなどの仕組みも整えていきたいです。日本はまだまだスポーツの大切さを伝える教育の場が足りていないので、親御さんもお子さんも一緒に参加して体を動かす大切さを知る機会をつくっていけたら。

クルルさんの活動を応援していますので、これからも一緒に世の中の人の健康と笑顔をつくる仕事ができたらと思っています。

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