Interview

岩見沢からの新しい息吹、札幌円山へ。若き経営者・白戸良典氏が紡ぐ「本物」へのこだわりと挑戦の物語

[インタビュイー] ランドシステム株式会社 様

ランドシステム株式会社代表取締役 白戸 良典

ランドシステム株式会社
代表取締役

白戸 良典 様

インタビュー

洗練された街、札幌円山に新たなパーソナルジム「eviGym」が2025年7月1日、オープンを迎えます。

その舵を取るのは、岩見沢を拠点に多彩な事業を展開するランドシステム株式会社の若きリーダー、白戸良典氏。彼の挑戦に、円山の街が静かに注目しています。

35歳という若さで代表取締役に就任し、コロナ禍という未曾有の困難を乗り越え、地元岩見沢で約100名の従業員と共に新たな価値を創造し続ける白戸氏。そのエネルギッシュな活動の源泉とは何なのでしょうか。札幌初出店となるeviGymにかける想いと共に、彼の人物像と挑戦の軌跡を追いました。

1.ランドシステムの会社理念

苦境の中でこそ輝きを増した「あらゆるひとびとの『ありがとう』のために」という理念

白戸氏が経営のバトンを受け取ったのは、奇しくも新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた時期。

「サービス業としては最も厳しい、まさに逆風の中での船出でした」。飲食業や宿泊業が大きな打撃を受ける中、特に宿泊業は休業補助もなく、「経費を圧縮する以外に手立てがない」という厳しい状況に直面したと語ります。

しかし、白戸氏の心は折れませんでした。代表就任時に掲げた企業理念は「あらゆるひとびとの『ありがとう』のために」。「『ありがとう』という言葉が持つ温かさが好きで。サービス業は、対価をいただき、さらに感謝の言葉をいただける、素晴らしい仕事です」。

この理念を胸に、従業員、顧客、そして地域社会への感謝と貢献を追求し続けた結果、コロナ禍を乗り越え、現在では売上もV字回復から右肩上がりの成長を遂げています。

2.地元岩見沢への貢献

岩見沢への深い愛情が育んだ「なければ創造する」という行動力

白戸氏の事業創造の根底には、生まれ育った岩見沢への深い愛情があります。

「岩見沢は、観光資源という点ではまだ伸びしろがあり、宿泊施設も需要に対して十分とは言えません。だからこそ、もっと多くの方に訪れてほしい」。その強い想いから、ホテル事業を核に、レストラン、ベーカリー、さらには寄宿舎といった新しい事業に果敢に挑戦。今年も美唄市での新規事業や、岩見沢での新しい宿泊施設「雪の宿」の開業を控えるなど、その歩みは留まるところを知りません。

白戸氏の挑戦は、単なる事業拡大が目的ではありません。質の高いサービスや魅力的な事業を通じて顧客や従業員を笑顔にし、地域全体を元気づけることこそが、彼の真の目的です。「地方は人口減少が進み、明るい話題も少ないかもしれません。しかし、だからこそ自分が行動するしかない」。周囲から「なぜそこまで多岐にわたる事業を手がけるのか」と問われても、「歩みを止めたら、そこで終わりですから」と、その信念は揺らぎません。

例えば、岩見沢に若者が集えるカフェが少ないと気づけば、自らベーカリーカフェ「風花風花」をオープン。地元の人々が心から安らげる場を提供したいという純粋な想いが、彼の事業を力強く推進しているのです。

3.全事業を通じたこだわり

「本物」への揺るぎないこだわりが、人々を惹きつける

白戸氏が手がける全ての事業には、一貫した「こだわり」が息づいています。それは、「本物を届ける」という真摯な姿勢です。

「他と同じものを提供していては意味がない。北海道の飲食店であれば、多くのお客様は『北海道ならではの料理』を期待されるかもしれません。しかし、それは道内の他の多くの場所でも味わうことができる。だからこそ、私たちは『ここでしか体験できない特別なもの』を提供したい。せっかく足を運んでくださるお客様には、心から美味しいと感じていただけるもの、より深く記憶に残るような体験をしていただきたいのです」。彼が経営するレストラン(九州料理・京野菜 EZOYA 三条別邸)では、あえて北海道では珍しい九州の美味や京野菜を用いた料理を提供したり、ベーカリーでは素材選びから徹底的にこだわったりと、常に顧客の期待を超える価値の創造を追求しています。

そして、こうも語ります。「私たちの店は、決して安価な価格帯ではありません。しかし、本当に良いものを味わっていただくためには相応の対価が必要であり、安易な価格競争に走るつもりはありません。質の高いものを、自信を持ってお届けする。それが私たちのスタイルです」。この実直なまでの姿勢が、顧客からの厚い信頼を集め、事業成長の大きな原動力となっているのでしょう。

4.eviGym札幌円山店の展望

札幌円山に、心と体を満たす新たな選択肢を。eviGymと白戸氏の挑戦

今回、白戸氏が札幌円山にオープンさせるパーソナルジム「eviGym」は、まさに彼の「本物」へのこだわりと深く通じる価値観を持つ場所です。「eviGymがお客様一人ひとりを非常に大切にされている点に、心から共感しました。

これは単なるトレーニング施設ではない、と感じたのです」。これまで様々な事業を通じて「人」を何よりも大切にし、本物のサービスを追求してきた白戸氏にとって、eviGymの理念はごく自然に響くものだったのでしょう。コロナ禍を経て事業ポートフォリオの再編と多角化を進める中で、このフィットネス事業もまた、地域と人々に貢献できる重要な一翼を担うものとして、新たな挑戦を決意したのです。

「札幌円山のお客様にも、eviGymを通じて本物の価値をお届けし、皆様の健康で豊かな毎日をサポートできれば、これ以上の喜びはありません」。岩見沢で積み重ねてきた確かな経験と、「あらゆるひとびとの『ありがとう』のために」という温かな精神、そしてかつて野球で培った不屈の魂を胸に、白戸氏がこの洗練された円山の地でどのような新しい価値を創造していくのか。その挑戦に、どうぞご期待ください。

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